皆さんはどんな場面で知性と感情が対立するのを感じられることがありますか。例えば、人生における意思決定において、それがその後の人生を大きく左右するものであれ、普段の生活で日々遭遇する「些細」なものであれ、一般に知性と感情のどちらの声に従われますか。
意思決定以外の場面では、感情に従った方がいいことも確かに色々ありますが、こと意思決定に関する限り、知性に従った方がいいというのがこの連載でご紹介している一連の教えの元になっている古典の教えです。分かり易い言葉で言えば、感情的な状態ではなく、冷静な状態で物事を決めるのが望ましいということです。
当たり前といえば当たり前のことのようにも思われますが、実行となるとそれほど簡単ではありません。カッとなったりといった一時の激しい否定的感情のままに物事を決めてしまって、後で後悔してしまったという経験は皆さん誰でもおそらくお持ちなはずです。
それでは一体どうしたら、感情に流される代わりに、知性に従って物事を決められるようになるのでしょうか。一言で言えば、特に意思決定の際には知性が感情をコントロールできるように日頃からしておくことです。
普段の生活でも知性が感情にコントロールされている場合は少なくありません。例えば、健康のために毎朝走ろうと決めたとしますね。ところが、決めた翌朝になっていざ走り始めようとすると、さっそく感情が邪魔をしてきます。そして知性はというと、この感情を正当化するために使われるのです。この例の場合であれば、「まあ、今日は怠けてもいいか。明日から走り始めればいいではないか。」といった具合にです。
さらにそれでは一体どうしたら、知性が感情をコントロールできるようになるのでしょうか。これに関しては、ヒントになるはずのようなこともこれから少しずつご紹介していければと思っています。
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