悪いことだと思っていたことが後になって実は良いことだったという経験は皆さんもおそらくお持ちでしょう。例えば、ある「扉」が開かなかったおかげで、もっと良い「扉」が開いたとか、開いていたら遭遇していたであろう問題を避けられたとか、あるいはある苦難や挑戦に遭遇したおかげで、自分でも気づかないでいた隠された自分の力に気付いたとか。
とはいうものの、苦難や挑戦の渦中にあると、その中に隠された善には気付かないのは普通です。それはひとつには私たちの視野が狭いからです。そのせいで全体像が見れていないのです。
こうした視野の狭さは子供の視野の狭さにも比べられるでしょう。安全のためにとナイフを親から取り上げられた子供は泣いてしまうかもしれません。で、子供と大人の間にはある大きな違いがあります。それは大人には自分の視野の狭さを自覚することができるということです。
まずはこうした自分の制約を自覚したら、世界は言ってみれば私たちの背中を常に押し続けてくれているのだというように考えて、人生で遭遇する苦難や挑戦にも接していくようにすれば、これまでは気付かないでいた隠された善にも少しずつ気付くようになるものです。