2026-06-12

ハシディズムが教える人生の知恵 その3 頭では分かっていても、気持ちがついて来ない時にはどうするか

前回は知性で感情をコントロールするというお話をしました。皆さんもおそらくもう経験済みの通り、頭では分かっていても、気持ちがついて来ない時が往々にしてあります。そして皮肉にも、頭で理解し、実行しようと思っていることが、崇高なものであれば、この葛藤は生じることがよくあります。

では、一体なぜこうなるのでしょうか。本質的には、知性は魂と、感情は自我とそれぞれより密接に結びついているからです。そしてさらには、魂よりも自我の方が肉体とより密接に結びついているため、感情は肉体の誘惑により弱いということになるのです。

ではさらに、頭では分かったことを気持ちにもついて来てもらい、行動に結びつけるためにはどうしたらいいのでしょうか。効果的なのは、肉体の誘惑にかられて感情をコントロールしようとしている自我を直接攻撃する代わりに、自我を言ってみれば飼い慣らすのです。

例えば、これまでご紹介したハシディズムの寓話は自我を飼い慣らすためのとても効果的な方法のひとつです。なぜ効果的かと言うと、これによって飼い慣らされようとしていることに自我は気づかないからです。言ってみれば、カエルを冷たい水から少しずつ茹で上げるようなものです。

そして避けられないであろう自我の抵抗に会ったら、それは魂にとってはいいことをしているのだと捉え直すこともできます。なぜかと言えば、自我は自分の生存が脅かされていると感じるため抵抗しているからです。

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