2026-07-31

ハシディズムが教える人生の知恵 その9 努力指数

皆さんはご自身が人生をかけて頑張り続けている分野でご自身よりも才能に恵まれた人を見たらどう感じられますか。このような場合、羨ましさを感じた経験はおそらく誰にでもあるはずです。

例えば、ある言語を懸命に努力をして学ぼうとしているにもかかわらず中々上達しないのに、さほど努力をしているようには見えないのにどんどん上達していっている人を見てしまった場合とかです。羨ましさだけでなく、不公平感さえ抱かれたかもしれません。

言語学習といった実利がからむ分野では、たしかに天賦の才能を持った人の方が、それを持たずにより多くの努力を強いられる人より恵まれているのかもしれません。ところが、霊的成長のための学びにおいては、一見すると逆説的ながら、後者の方がより恵まれているとすら言えるのです。

それは努力指数とでも呼べるもののためです。天賦の才能のお陰で楽に学べる人は当然努力の量も質も少なくて済むことになります。ところが、霊的成長のためには、学びにより多くの努力を強いられる方が寄与することになるからです。

つまり、霊的成長の鍵は試練にあるということになります。試練に遭遇して初めて、それを克服するための努力を続けていくうちに、これまで自分での気付かなかった力に気付いた経験は皆さんもおそらくお持ちではないでしょうか。

このように考えれば、そもそも自分と他人を比べるということ自体が無意味であるとすら思えるようになるはずです。比べる時間を努力を続けることに使った方がはるかに生産的です。

PS: つながる