自分でも知らないうちに邪念・雑念・否定思考が次々に頭に浮かんできて、それをやめようと思えば、こうした思考は逆に増えたり、居座り続けたりするという経験はおそらく皆さん誰でもお持ちではないでしょうか。例えば、何かの本番前に出てくる、「大丈夫だろうか」とか「失敗してしまうのではないだろうか」といった否定思考です。
思考は、普通自分の自由意志で行われるものではないという意味で、よく消化や呼吸に例えられます。それでは思考、特に否定思考は本当に制御が不可能なものなのでしょうか。答は、簡単ではないものの可能である、というものです。
それでは、一体どうすれば思考を制御することができるのでしょうか。2つの方法があります。1つ目は予防対策で、2つ目は応急処置になります。
1つ目の予防対策というのは、そもそも否定思考が出てこないようするための方法です。それは、普段から工程思考を抱くように、自分を少しずつ慣らしていくのです。頭が肯定思考で一杯になれば、否定思考が入り込む隙間はなくなります。
2つ目の応急処置というのは、こうした予防措置にもかかわらず、否定思考が出てきた時に、それを駆除する方法です。多くの人がしてしまう間違いは、否定思考を駆除しようとして、それと直接対決してしまうことです。これでは逆に否定思考が増殖してしまうという皮肉な結果になってしまいます。この代わりに、出てきな否定思考を無視し、受け流すのです。
さらにそれでは、なぜそもそも否定思考の一体何がそんなに問題なのでしょうか。間違った行動を取ってしまうことに比べて、否定思考を抱くことは比較的簡単です。そしてこうした否定思考は往々にして間違った行動につながってしまうことが問題なのです。